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Each Uisge 和名 アッフ・ユーシカ/アハ・イシュケ/水馬(ウォーター・ホース)
地域 高地地方
解説1 水棲馬。普通の馬のように見えるが、実は獰猛で危害を加える。
若者の姿で陸に上がってくる事もあるが、髪の毛に水草がからんでいるので見破れる。
この種の水棲馬は、アイルランドにも多く見られる。
解説2 この馬は [ケルピー] とほとんど類似しており、あまり似ているために、両者はかなり混同されている。
スコットランドばかりでなく、アイルランドにもこの水に住む馬はいる。
どちらの地方でも見た目に美しい若い男の姿となって現れ、乙女達に言い寄っては、その乙女達を貪り食ってしまう。
その髪の毛には砂と水草とが絡んでおり、それで正体を見破る事ができる。
Elf
Elves
和名 エルフ
地域 イングランド /スコットランド
解説1 もとは、妖精を意味するアングロ・サクソン語。
のちにイングランドでは、小さな妖精の少年をさすようになったが、スコットランドでは暫くの間、すべての妖精の意味で使われた。
「Elfame(エルファム)」は、スコットランドでは妖精の国の事。
解説2 もともと精霊(スピリット)一般を指すアングロ=サクソンの語であるが、後にスカンジナヴィア の [明るい妖精(ライト・エルフ)] に非常によく似たものだけを指すようになった。
ウォルター・スコット卿は、その著「悪魔学および魔術」の中でエルフについてこう書いている。
「妖精(フェアリー)に比べて、やや粗野な種類の妖精(スプライト)で、よく働き、気質もより悪意に満ちており、 どの方面から見ても人間に対してあまり好意を持ってはいない。」
しかしこのことは、スコットランドのエルフにしか当てはまらない。
花の世話をし、悪い事と言ったらせいぜい悪戯と気まぐれ位であるスカンジナヴィアの小さな [明るい妖精(ライト・エルフ)] の 方が、よりよくエルフの一般概念に沿っている。
オークニーとシェットランドでは、火打石の矢じりは「エルフの矢(ショット)」と呼ばれ、[トロウ] 達によって火がつけられると 言われている。
すなわち、その土地の人々にとって、[トロウ] とエルフは同義語であるらしい。
Ellylldan 和名 エヒリヒダン/エシュシロン
地域 ウェールズ
解説 [鬼火(ウィル・オ・ザ・ウィスプ)] のウェールズ名。
Ellyllon 和名 エヒリヒロン/エシソン
地域 ウェールズ
解説1 エルフの事。妖精のバターと食べ物を食べる小さな妖精。彼らの女王はマブである。
解説2 [小妖精(エルフ)] のウェールズ名。
ごく小さな妖精たちで「妖精のバター」(黄色いキノコの一種)と「妖精の食物(フェアリー・フード)を常食としている。
その女王は、[クウィーン・マブ] である。
Etain 和名 エイディーン
地域 アイルランド
解説 妖精の王ミディールの2番目の妻。
人間に生まれ変わり、アイルランドの王ホヘッドと結婚。

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