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Cabyll Ushtey | 和名 | カヴァル・ウシュテ |
地域 | マン島 | |
解説 | 川に棲む水馬。人や家畜を襲う。 | |
Caillagh ny Groagmagh | 和名 | カラク・ニ・グローマクロ/憂鬱の老婆 |
地域 | マン島 | |
解説 | 妖婆の姿をした自然界の精霊。岩の裂け目に落ちたといわれる。 それ以外については、高地地方のカイラック・ヴェーラとよく似ている。 |
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Cailleach Bheur | 和名 | カイラック・ヴェーラ/カリヤッハ・ヴェーラ/青い妖婆(ブルーハグ) |
地域 | 高地地方 | |
解説1 | 高地地方の青い顔の妖婆。冬の精霊の擬人化。 | |
解説2 | 冬の擬人化と思われる巨人の妖婆。 その杖で大地を叩いて廻るので、大地は固くなるのだと思われている。 春が来て打ち負かされると、腹立ちまぎれにその杖をハリエニシダの茂みやヒイラギの根元に投げるので、 そこには決して緑の草が生えてこないと言われる。 カリヤッハ・ヴェーラは、鹿とイノシシの保護者である。 たくさんの丘と結びつきがあるが、わけてもベン・ネヴィスとシーハリオンの丘がそうである。 姿はおおむね恐ろしくて醜いが、時に美しい乙女の姿に変わる話もある。 「バスの女房の話」系のものに登場するが、また「名無しの無之助」にかなり近い話の中では、邪悪なものになっている。 時には、海蛇に姿を変える事もある。 その具体的特徴は、マッケンジーの「スコットランド民間伝承と生活」の中で述べられており、キャンブルも記述している。 |
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Cait Sith | 和名 | ケイト・シー/妖精猫(フェアリー・キャット)/ケット・シー |
地域 | 高地地方 | |
解説1 | 大きな黒い猫で、胸に一ケ所だけ白い部分がある。これは妖精のしるしである。 | |
解説2 | 妖精の仲間の中で、胸に白の斑のある大きな黒猫。 おそらく「猫の王」という話は、イングランド風に変えられているが、ケット・シーにまつわる話のひとつであろう。 |
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Caoineag | 和名 | クイナック |
地域 | 高地地方 | |
解説 | 泣くの意。高地地方のバンシー。 | |
Capelthwaite | 和名 | キャペルスウェイト |
地域 | 北イングランド | |
解説 | [黒犬/ブラックドッグ] に似た妖精だが、どんな四足獣の姿になる事もできる。 あるものはミルネリープ近くのキャペルスウェイトの小川に出没する。 子牛の番をしたり、農家の人達には親切だが、外で出会うのは縁起のいいことでは無い。 ことに酔った人達はひどい悪戯をされる。 |
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Ca Sith | 和名 | カー・シー/妖精犬(フェアリー・ドック) |
地域 | 高地地方 | |
解説 | 雄牛程もある大きな犬で、毛の色は濃い緑色である。 イングランドの [黒犬] と非常によく似ている。 |
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Cauld Lad of Hilton | 和名 | ヒルトンの血の通わぬ子ども/コールド・ラッド・オブ・ヒルトン/ヒルトンの冷たい少年 |
地域 | 国境地方 | |
解説1 | 幽霊またはブラウニーで、服をもらって自由の身になった。 「ギルズランドの血の通わぬ子ども」というのもいたが、これは確実に幽霊である。 |
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解説2 | ヒルトン城に出没する [ブラウニー] で、はっきりと幽霊(ゴースト)として描かれている。 だが、[ブラウニー] がいつもそうである様に、マントとフードを贈られると出て来なくなる。 |
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Cavel Usteg | 和名 | キャヴァル・ウスティグ |
地域 | マンクス | |
解説 | マンクスにいる [水馬/ウォーター・ホース]。 | |
Cearb | 和名 | キャラブ |
地域 | 高地地方 | |
解説 | 殺すものの意。人や家畜を殺す悪霊。 | |
Ceasg | 和名 | キャースク |
地域 | 高地地方 | |
解説 | 人魚。上半身は美しい女の姿で、鮭の身体と尾を持つ。 | |
Church Grim | 和名 | 教会のグリム/チャーチ・グリム/墓守りグリム |
地域 | ヨークシャー | |
解説1 | 教会に住みつくが、暗い嵐の時にしか姿をあらわさない。
真夜中に鐘を鳴らす事がある。 牧師が葬式の説教を読んでいるとき鐘楼の窓にグリムが現れると、 その表情から埋葬された死者が救われるかどうかが分かったという。 |
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解説2 | 夜になると教会に出没し、よほど陰鬱な嵐にならない限り、決して動こうとしない動物。 真夜中によく鐘を打ち鳴らす。 ときには通夜のお務めをしている牧師が、教会の塔の窓に坐っている姿を見かける事があるが、その顔つきから 牧師は埋葬された人が救われたか、地獄に落ちたかを知る事ができる。 |
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Churn-Milk Peg | 和名 | チャーン ミルク・ペグ/牛乳をまぜるペグ/チャーン・ミルク・ペッグ/泡だち牛乳のペッグ |
地域 | ヨークシャー西区 | |
解説 | まだ熟れていない木の実を子ども達から守る森の精。パイプでたばこを吸う。 | |
Cipenapers | 和名 | キピナペァーズ |
地域 | ウェールズ | |
解説 | 英語の「Kidnappers(人さらい)」をウェールズ語におきかえたもので、妖精の事。 | |
Cluricaune Clurican Cluracan |
和名 | クルーラコーン/クルーラカーン |
地域 | アイルランド | |
解説 | レプラコーンとほぼ同じ種類の妖精であるが、キイトリイは僧院に住む悪霊(アビイ・ラバー) とよく似たクルーラコーンの話を採録している。 | |
解説2 | ほとんど [レプラカーン] と同類であるアイルランドの妖精だが、キイトリイが伝えているある物語では、
この妖精は [ホブゴブリン] の普通の型に非常に近いものになっている。 そこでは [野生の熊/ワイルド・ベア] と名づけられており、クウェーカー教徒のホーウィー氏という人の 葡萄酒貯蔵室の番をしている。 もし召使いが、樽の栓を閉め忘れる様な事があれば、自分の身体を押し込んでその口をふさぎ、酒がこぼれるのを防ぐ。 クルーラカーンのために食べ物が必ず出しておかねばならないが、もしそれが満足のいくものでなければ、料理人はひどいめに あわされる。 ヨークシャーには「そうともジョージ、おれたちゃあ出てくとこだ」という [ボガート] の話があるが、それと同じ様な 話がクルーラカーンについても語られている。 |
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Coblynau | 和名 | コブラナイ |
地域 | ウェールズ | |
解説1 | ウェールズの鉱山に住む妖精。身長は50センチ程で、鉱夫のような服装をしている。 鉱山に幸運をもたらす。 |
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解説2 | [ゴブリン] のウェールズ名。 鉱山堀りで見た目は醜いが人間には危害を加えず、親切である。 身の丈およそ半ヤードで、鉱夫の様な服を着ている。 コブラナイが現れるとその鉱山は栄えるが、彼らがたまの休みで地上に出て来た時に出会うのは恐ろしい。 |
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Coleman Gray Colman Gray |
和名 | コールマン・グレー/コルマン・グレイ |
地域 | コーンウォール | |
解説1 | 人間にひろわれ、家族のように受け入れられたピスキーの子ども。 ハントがT・クウィラ・クーチ (T.Quiller Couch) の「ノーツ・アンド・クウィアリー」誌の記事を 引用して紹介している。 |
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解説2 | ある農夫が見つけた妖精の小さな男の子の名前。 「スキリーウィデン」と何か似た話である。 | |
Colt-Pixy | 和名 | 子馬ピクシー |
地域 | ハンプシャー | |
解説 | 果樹園を守る子馬の姿をしたホブゴブリン。 | |
Coluinn Gun Cheann | 和名 | コラン・ガン・ヒヤウン/コラン・ガン・チョウン/首なし胴(ヘッドレス・トランク) |
地域 | 高地地方 | |
解説1 | 頭の無い身体の意。モラーのマクドナルド家についたバホン。 マクドナルド家の家族には好意的だったが、それ以外のものには悪意を持ち、暗くなってから モラー川のそばを一人で通る男を襲って殺した。とうとうラーセイのマクラウド家の男に負けて逃げる。 |
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解説2 | モーラーのマクドナルド家に付いてた [ボカン] の名前。 この一家の者には親しかったが、近隣の人達には非常に危険であった。 日が暮れてからモーラー川を渡る独身の男を、手当たりしだいに襲っては殺してしまうからである。 最後にはラーセイのマクレオッズ家の者に打ち負かされ、そのあたりを追われる羽目になった。 |
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Cowie | 和名 | カウイー/コーウィー |
地域 | 国境地方 | |
解説1 | ゴランベリー塔に出没したブラウニーのような精霊。 | |
解説2 | [ブラウニー] にかなりよく似た妖精。 あるものは、国境地方にあるゴランベリーの塔に出没する。 | |
Cowlug-Sprites | 和名 | カウラグ・スプライト |
地域 | 国境地方 | |
解説 | 牡牛の耳を持つ小妖精。年に一度、国境地方のボウデンとゲイトサイドの村に出る。 この夜を「Cowlug-e'en(牡牛の耳の夜)」という。 |
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Crackerbones | 和名 | クラッカボーンズ |
地域 | サマセット | |
解説 | ゴブリンの一種。 | |
Crodh Mara | 和名 | クロー・マラ/クローヴ・マーラ/海牛(シー・カウ) |
地域 | 高地地方 | |
解説1 | 角のない牛で、海の妖精の持ち物。気に入った人間への贈り物とされることがある。 | |
解説2 | これは海の妖精の仲間であり、害をなさない家畜で、ときには妖精達が自分の気に入った人間にこれを 与える事もある。 | |
Cuachag | 和名 | クアハック |
地域 | 高地地方 | |
解説 | クアイック谷に出没する川の精。 | |
Cughtach | 和名 | クシュタック |
地域 | マン島 | |
解説 | 洞窟に出没する妖精。 | |
Cu Sith | 和名 | クー・シー/妖精の犬 |
地域 | 高地地方 | |
解説 | 子牛ほどもある大きな犬で、暗緑色をしている。 | |
Cutty Soams | 和名 | カティ・ソームズ |
地域 | 国境地方 | |
解説 | 炭坑に住むボギー。運搬車を引き上げるロープを切るなどのいたずらをした。 | |
Cwn Annwn Cwn y Wybr |
和名 | クン・アヌン/クーン・アンヌーン/クーン・イ・ウィブル |
地域 | ウェールズ | |
解説 | [地獄の犬] のウェールズ名。 | |
Cyhyraeth | 和名 | カイライス/カハラエス |
地域 | ウェールズ | |
解説1 | 災害の前に泣き叫んで、死を予告する精霊。 | |
解説2 | 泣き叫ぶ妖精。[バンシー] の一種で、災害の前に泣く。 |